チャーリング・クロス街84番地

お久しぶりです。みなさまお元気でしょうか。

 

さて、現在わたしは、来週の引っ越しに向けて絶賛荷造り中!

……なのですが、まぁ如何せん面倒くさくて。作業が止まっています。

息抜きに~ということでさくっとブログを書こうかな~と思った次第です。

 

ということで、今回書くのは最近観た映画の話。

タイトルにあるように、『チャーリング・クロス街84番地』という映画です。

(リンク貼ったりとかが面倒くさいので気になったら各自ぐぐってください。古い映画なのですがジャケットが素敵です)

 

さてさて。ざくっとあらすじを。

ヘレーンというNY在住の女性が、絶版本を求めてイギリスはロンドン、チャーリング・クロス街84番地にある古書店「マークス社」へ注文書を出し、そこで働くフランクがそれを受け取るところから話は始まります。

ヘレーンとフランクは、注文書と本の送付というやりとりを繰り返す中で文通するようになり、お互いに親愛と友情を感じていきます。

またフランクだけでなく、マークス社の他の職員たちも、ユーモア溢れるヘレーンの手紙を楽しみにするようになるのです。

 

映画では、NYサイドとロンドンサイドが交互に描かれます。

手紙の内容をカメラに語り掛けるようなヘレーンやフランクの描写は、決して「観客」である私たちに語り掛けてくるのでなく、海を越えた先にいる「相手」に語り掛けているようで、会ったこともないはずの二人なのに、お互い理解しあっているのが感じられます。

 

……うーん、こういう真面目モード、やっぱり苦手だな。

 

ということで。

このお話、特段大きな起承転結があるわけではありません。

どこかのアニメ映画みたいにむやみやたらに爆発しないし、派手なアクションもないし。

大きな謎があるわけでもなく、大どんでん返しがあるわけでもなく。

ただただ、月日が進むにつれて、海を越えた友情が育まれていく様子を、わたしたちが傍観するだけ。

 

全編通して、ずっとずっと、あたたかい気持ちでいられる、そんな作品。

 

こんな言い方をすると、この作品の価値を落としてしまうそうだな、と思うけれど、登場人物の誰にも、嫌な気持ちにならないのです。

 

ずっとずっとあたたかくて、最後はもうわたし、大号泣。

わたしの涙って安いので、号泣した=良い作品、ではないのだけれど、ただただ「あたたかい」というたったそれだけで、ここまで人の感情を揺り動かせるのか、と。

 

映画の冒頭の時点で、最後の展開は予想はついていました。だけど、そんなこと関係なくて。

じんわりあたたまっていった心が、そのまま自然と涙というかたちで溢れ出た。本当にただ、それだけ。

 

語彙力のなさを恨むけれど、すごくすごく、良い映画だった。

原作もあるようなので、せっかく「本」の話なんだし、そっちも手に取ってみたいな。

(DVDは引っ越しが終わったら買う絶対に買う)

 

 

映像の話をすると、ロンドンの古書店~~~~~~~~~良い~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!ってなった。イギリスには憧れが詰まってる。

 

 

ところで、思えばわたしの大好きな『ワン・デイ』も、毎年7月15日を追っていく話だったなぁ。こういうふうに淡々と綴っていく物語、好きなのかも。

(『ワン・デイ』はわりと大きな事件があるけれどね)

 

 

あまり映画を観てこなかった人生だけれど、この作品、ベスト3に入るかもって思っちゃった。思えちゃった。

『ワン・デイ』『ミッドナイト・イン・パリ』『チャーリング・クロス街84番地』

 

あくまで「わたしが好き」ってだけで、わたしはあんまり人にモノをお勧めするのが得意ではないんだけど、もし良かったら観てくれると嬉しいな、くらいの気持ち。

というか、観てくれることでわたしのことを知ってほしいなぁ~っていうくっそ自己中心的な思考。

 

よし。満足した。荷造り再開しまーす。ではでは。