紅茶の話。

でも愛と相性は別なのかもしれません。愛はなくても相性の良い男の人とは友達として付き合っていけるけれど、愛はあっても相性の悪い男の人とは、結婚しても二人とも苦労するだけなのかもしれません。

 

綿矢りさ『しょうがの味は熱い』「自然に、とてもスムーズに」

 

 

サンデーがおやすみなので、紅茶の美味しい淹れ方の話をします。

 

 

【用意するもの】

・やかん

ティーポット

ティーカップ

ティーメジャースプーン

  (大さじスプーン2/3〜3/4くらいのサイズ感)

・牛乳、お砂糖(お好みで)

 

 

【手順】

① ポットとカップの温め

ヤカンでお湯を沸かし、ポットとカップに注ぎます。

とりあえずポットとカップはそのまま放置します。

 

② お湯を沸かす

ヤカンに残ったお湯を捨てて、もう一度ヤカンに水を入れます。

この時、水道の蛇口から勢い良く入れましょう。ジャーッと、一番強い勢いで構いません。思いっきり入れてください。

ヤカンを火にかけましょう。強火でがんがんやっちゃってください。

 

③ ポットのお湯を捨てる

お湯を沸かしている間に、ポットのお湯を捨てましょう。じゅうぶんに温まったと思うので。

手順①でカップにお湯を注がずに、この時にポットのお湯をカップへ移す方法もあります。たぶんその方がスタンダートな淹れ方です。でもわたしはそれに倣ってないです、はい。

 

④ 茶葉の計量

さてさて、いよいよ茶葉の計量です。ポットに茶葉を入れましょう。

ティーカップ1杯につきティーメジャースプーン1杯(すりきりよりもちょっと多いくらい)」がよく言われる目安量ですが、最後に0.5杯追加するのがわたし好みです。

ちなみに、ミルクティーにするならば「ティーカップ1杯につきティースプーン1.5杯~2杯」くらいが個人的にちょうど良いです。

蒸らし時間を長くするとえぐみが出て来てしまうので、茶葉の量を増やすことで紅茶の濃さを調整しましょう。

わたしの場合はティーカップではなくマグカップでがばがば飲むことが多いのですが、マグカップティーカップの1.5倍で換算すると概ね良いかと思われます。

 

⑤ お湯を注ぐ

さて、沸いたお湯をポットに注ぐわけですが、火を止めず、ヤカンを火から離さず、ポットをヤカンの注ぎ口になるべく近付けて、沸騰中のお湯を注いでください!

というのも、紅茶を美味しく淹れるためには、95度以上のお湯が必要なのです。

コンロの火を止めてしまうと、もちろんお湯の温度は下がる。むやみに高い位置からお湯を注ぐのも、もちろんお湯の温度が下がる。

なのでヤカンはなるべく動かさず、傾けるような感覚でポットにしゅばばっとお湯を注いでください。

正直、茶葉の量よりもお湯の温度の方が味を左右するように思います。電気ポットやケトルで保温されてたお湯だとあんまり美味しくないです……沸騰したてのお湯を!あつあつのままで!使いましょう!

 

あ、沸騰の目安は500円玉くらいの泡がぼこぼこ出て来たら、です。

 

⑥ 蒸らす

パッケージに蒸らし時間が書かれていると思うので、その通りに蒸らしてください。ティーポットには絶対蓋をすること!必須!

書いてない場合はだいたい3分前後かな、くらいのノリで。茶葉が細かいなら2分、大きいなら3分半、とかでしょうか、感覚的に。わりとノリとテンションです。

わたしの場合、ミルクティ―にするときは気持ち長めに蒸らしがちで、逆にストレートの時は気持ち短めにしがちです。

 

⑦ 完成!

カップのお湯を捨ててから、紅茶を注ぎます。

牛乳やお砂糖をお好みで入れて、完成です!

 

ちなみに牛乳ですが、乳脂肪分4.0%以上生乳(成分無調整or成分調整)で、低温殺菌のものが良いです。

ただ、この条件を全部満たす牛乳を置いてないスーパーの方が多いです。

その場合は「4.0%未満の生乳」or「4.0%以上の加工乳・乳製品」のどちらかを選ぶのが良いでしょう。

ちなみにわたしは、濃厚さは減ってしまいますが「4.0%未満の生乳」を使っています。

「4.0%以上の加工乳・乳製品」はホットミルクにしたときに臭みが強かったりくどかったり雑味が気になったりしちゃうことが多かったので、ミルクティーもホットミルクも飲みたいがゆえの妥協ですね……。

 

 

【まとめ】

・水は勢いよくヤカンに注ぐこと!

・沸騰中のお湯を、温度を下げずにポットに注ぐこと!

・紅茶を蒸らしている間は蓋をすること!

 

以上3点を守るだけで見違えるくらい美味しくなる……と思います!

 

 

おまけ:ティーバッグの場合

基本的には上の手順と同じです。

ミルクティ―にする場合はティーバッグを2つ使いましょう。味が断然違います。

あとは蒸らし中に蓋をすることが大事です。ソーサーを被せたり、ヤカンをそのままカップの上にドンと置いても良いと思います、わたしはそうしてます。

 

 

おまけ:おすすめアイテム

茶こし付きティーマグ(陶器製マグカップ・蓋、茶漉し付)(ロゴ入)

ロンドンティールーム』という大阪の紅茶専門店が販売している茶漉し付きマグカップです。

朝、一杯だけ紅茶を飲みたい!ポットはないけど手軽に飲みたい!という時にめちゃくちゃ重宝します。重宝してます。ヘビーユーザーです。なんならもうひとつ欲しいくらいです。

ロンドンティールームの紅茶の淹れ方がわたしにとってのバイブルみたいなところがあります。大好きなお店です。紅茶はもちろんなんですがビーフシチューが死ぬほど美味しいです。是非行ってみてください。

 

ステンレス製ティーキャディースプーン

同じくロンドンティールームのティーメジャースプーン。

おすすめ茶葉詰め合わせセット!みたいなのを買ったときに付属していたもので、長らく愛用しています。

これに慣れているので、これじゃないティースプーンで茶葉を測るのは自信がないです……。

 

おまけ:こぼれ話

初めての茶葉、初めてのアイテムで淹れる時は、どうしてもかなり探り探りになってしまいます。

同じ『アッサム』でも、ブランドや時期、農園によってクセも違うし、自分好みの味にならないこともよくありますし。

あとは、自分の体調で味の感じ方が違うこともあります。昨日と同じように淹れたのにエグく感じるぞ?とか。 

でもだからこそ、「これだ!」という味を出せたときは「わたしって天才!!!」と自画自賛、自己肯定。自分も天才で紅茶も美味しいという至福のひと時。そこにクッキーみたいなものもあればなお良し、幸せ。

 

ということで皆様も良き紅茶ライフをお過ごしください。

 

 

……いやはやほんとにツイッターしかしてないので、長い文章を書けなくなってます。

この長さでさえわりと疲れました、なんでみんなあんなにいっぱい書けるの??

昔はもうちょっと上手に文章を書いていた記憶があるのですがたぶん夢だったんだろうなぁ。

来週はサンデーの感想に戻ります。