ファンタビ2の話

 しばらくしてハリーが言った。

「グリンデルバルドは、ヴォルデモートが杖を追うのを阻止しようとしました。グリンデルバルドは、嘘をついたのです。つまり、あの杖を持ったことはない、というふりをしました」

 ダンブルドアは、膝に目を落として頷いた。曲がった鼻に、涙がまだ光っていた。

「風の便りに、孤独なヌルメンガードの独房で、あの者が後年、悔悟の念を示していたと聴いた。(省略)ヴォルデモートに嘘をついたのは、償いをしようとしたからであろう……ヴォルデモートが秘宝を手に入れるのを、阻止しようとしたのであろう……」

「……それとも、先生の墓を暴くのを阻止しようとしたのでは?」

 ハリーが思ったままを言うと、ダンブルドアは目を拭った。

 

ハリー・ポッターと死の秘宝(下)』より

 

 

ということで、本日、ファンタビ2の3度目の観賞を終えました。字幕→字幕→吹替、の順でした。

とりあえず思うところをとりとめのないままに書き残しておこうと思います。まとまりはないです。思うままに書いてます。台詞もわりとうろ覚えです。

あとネタバレしかないです。ご注意ください。

 

……意地でもFB2って言いますよ。邦題なんてなかったんや。

 

 

ニュートについて

ニュートとティナがくっつくことが確定していることが本当に救い。本当に。

ジェイクイがロンドンへ訪ねて来た時に「ティナは?」て訊くのとか、トランクにティナの記事の切り抜きを貼ってるのとか、可愛いよね、好きじゃん、それ恋じゃん。んでもって手紙ではちょっと暴言吐いちゃうのも恋じゃん、ティナの気を引きたいやつじゃん、おまえは思春期か!

兄のテセウスとその恋人のリタに関してはどういう気持ちでいたのだろうか、って思うけど、「君は真ん中頭だから」とか「幸せにならないで!」とか、いやもうそれ恋でしょ??好きでしょ????トリコでしょ????

ロンドンを経つ前に、「ティナになんて声をかけよう?」ってジェイコブに相談するのも可愛い。

「君の瞳はサラマンダー」、ニュートにとっては最大の褒め言葉なんだろうね……ニュートらしいね……。でもそれを全否定して「君に会いたかった、とかそう言え」ってちゃんとアドバイスしてくれるジェイコブ、良い男。

だからパリのカフェで突然クイニーに対する想いを語り出すジェイコブの話をちゃんと聞いてあげてねニュート。ジェイコブがかわいそうだよ。

どさくさに紛れて(?)ティナのこと「美人だ」って言ってるけどいやそれ本人にそのまま伝えよう!?!?

物語の冒頭、テセウスに「どちら側に立つか、誰もが選択を迫られる」と問われ、闇祓いへの勧誘を断った上に「どちらにも立たない」と答えていたニュートが、物語の終わりでは魔法省側(反グリンデルバルド側)に立つことを選択している。

その理由はもちろん、グリンデルバルドの思想に共感できないから、というのもあるだろうけれど、もしかしてもしかするとティナの新しい恋人が闇祓いなの気にしてたりする??もしかして??なぁにそれ可愛いね????(ニューティナは良いぞ)

ニュートの家で、ベビーニフラーがスローで吹っ飛んでいくところのニュートのぽかん顔がとても好きです。

パリで、ユスフに対して「ティナ・ゴールドスタインって知ってる?魔法省の闇祓いなんだけど、最近行方不明で、いやーこのまま行方不明なら魔法省に捜索願出さないとなあー」って誘導尋問するニュート、案外やり手ですよねえ……。

あと学生ニュートの役者さんめっちゃうまくない!?あれめっちゃ学生ニュートだったね!?エディの若い頃みたいだったね!?すごいね!?!?

ダンブルドアがニュートについて「君は権力も名声も求めない、正しさのために犠牲も厭わない(から、グリンデルバルドと戦える)」と語っているんだけど、さてここで『死の秘宝』でのダンブルドアの台詞を振り返ってみましょう。

「ハリーよ、権力を持つのに最もふさわしい者は、それを一度も求めたことのない者なのじゃ。きみのように、やむなく指揮を執り、そうせねばならぬために権威の衣を着る者は、自らが驚くほど見事にその衣を着こなすのじゃ」

これはまさか、もしかすると、ニュートの敏腕っぷりを見ての言葉なのでは……?

ついでに言うと、「犠牲を厭わない」部分、ハリーが他のみんなのために自らの死に向かっていったのと共通するんですよね。なるほどね??

 

ティナについて

ティナの心情や行動について、FB2ではあんまり触れられてなかったと思う。

クイニーとジェイコブの交際に反対してたこと。魔法省に秘密で、クリーデンスを探すためにひとりでパリへ行ったこと。ニュートの婚約報道にショックを受け、今は闇祓いのアキレス・トリバーと交際してること。そのくらいかな……。

クイニーがパリに来ていることを、ティナがどのタイミングで知ったかは描写されてないと思うんだけど、グリンデルバルドの演説後に彼の元へ進んでしまうクイニーを見て「クイニー!」って叫んでるよね……。

ティナは賢い人なので、その行動の理由のひとつが「ジェイコブとの交際に反対していたから」ということにも気が付いてしまうよね。クイニーとジェイコブの交際に反対していたのは、「これ以上家族を失いたくない」という気持ちがどうしてもあるからで、決してジェイコブのことを認めていない、とかではない。ふたりの交際がばれたらクイニーは捕まってしまう。たったひとりの家族を、ティナは失ってしまう。それが怖くて、悲しくて、反対してた。なのに、そのせいで、彼女は結局自分の元から離れていってしまった。よりによってグリンデルバルドの手を取ってしまった。つらい。つらいよ……。ニューティナがくっつくという確定された未来だけが救いだよ本当に……。

ところで、下水道でニュートに会った時は「ニュート!」って呼びかけるのに、フラメルの家では「スキャマンダーさん(Mr.スキャマンダー)」って呼ぶの可愛いよね、ツンデレさんだね、可愛いね。

ニュートが「君の瞳はまるで……まるで……s……いやでもこれは言っちゃだめなやつで……」って言い淀んでる時に、「サラマンダー?」って理解しちゃうティナ可愛いね。以心伝心だね。はやく結婚して??

 

ジェイコブについて

ニュートの家に来襲した時の違和感ばりばりすぎて笑う、テンションが高すぎるぞwwww

「なんでもひとりで決めるな。君を愛してる。だから君に無茶をさせられない」とか、ニュートに対するティナへの台詞のアドバイスとか、フラメル宅でトランクから出てこないニュートに対して「ティナが寂しがってるからはやく戻ってこい!」って声をかけるのとか、ジェイコブちょっと良い男すぎません????そんなんクイニーも惚れるわ、そりゃそうだわ。

パリについて、トランクを置いて魔法でティナの行方を追うニュートに対して「えっトランク置いていいの!?」って顔するジェイコブ、好き。

グリンデルバルドの青い炎の中に入っていくクイニーを見るジェイコブ、「行かないでくれ」という気持ちと、「死なないでくれ」という気持ちが相まってて本当につらそうな表情をしてるのが観てるこっちもつらい……。行かないでほしいけど、かといって炎に焼かれるのも嫌だ、でも炎に焼かれないということはグリンデルバルドに心から魅了されていることを意味するし、うぅつらい……。

 

クイニーについて

愛する人が出来た。その人と結婚したいと、家庭を持ちたいと思った。誰もがそう願い、実現していくように、私もそうしたい、と思った。それは全部、悪い望みではないのに。

唯一の肉親の姉から反対され、愛する人も自分を「crazy」だと言う。(実際には言ってないんだけど)

そりゃあね……「自由に愛せる世界」を作ってくれるグリンデルバルドについていってしまうよ……。

ふたりのロンドンでの喧嘩のシーンでクイニーは言う。「私が勇気出さないとどうしようもないじゃない、あなたが臆病だから!」

「君を愛しているから、君を犯罪者にしたくない、監獄になんて入れなくない」というジェイコブの気持ちが本心から発せられた言葉であることに、クイニーが気が付かないわけがない。だけど、それだけで彼を「臆病」だとクイニーが罵るだろうか?

アメリカでは結婚できなくても、交際できなくても、アメリカより進んでいるロンドンなら出来るかもしれない、もしくはもっと他の国ならあるいは、という話を、きっとクイニーはジェイコブにしていたのだろう。「そんなことしたら君が捕まってしまう」と言うジェイコブに対して、「アメリカではそうだけど、他の国ならきっと」と。

だけど、ジェイコブはわからなかった。そもそもノーマジの彼は魔法界を知らない(最後のホグワーツのシーンでも、彼にはホグワーツが見えていない)し、まして他国の魔法界のことなんてわかるはずもない。「本当にクイニーの言うとおりなのか?」と不安にもなるだろう。NYでパン屋として成功しているのに、他の国に行くことに対しての不安もあっただろう。

クイニーはその不安もわかってしまう、読めてしまう。

だから、つい彼を「臆病」と罵った。そしてジェイコブは、そこまでして無茶を犯し結婚したがる(だって結婚しなくてもひそかに付き合い続けることは出来るのだもの)彼女を「crazy」だと「思った」。

「口に出した言葉か、心に留めた言葉か」というジェイコブ(や、私たち)にとって重要な問題は、生まれつき人の心が読めるクイニーにとっては重要な問題ではない。だって、わかってしまうもの。口に出さなくても、心の中でどう思ったかがわかってしまう。

ジェイコブは「言ってないのに!」と嘆く。彼にとって、口に出さなかった言葉は「存在しない」言葉だから。私たちにとってもそうであるように。でもクイニーにとってそこは重要じゃない。「思った」時点でその言葉が存在してしまう。

唯一の肉親とは喧嘩している。その理由である愛する人さえも自分を拒絶する。 パリまではるばる会いに行ったのに、姉の居場所もわからない。街中で彼の声が聴こえるも、見失ってしまう。そしてついに、彼は言う。「思う」のではなく、「言う」。「crazy」と言う。

そりゃ……グリンデルバルドについていくよね……クイニーの居場所だった「姉の傍」「愛する人の傍」はどちらももう自分の居場所ではなくて、自分を許容してくれるのはグリンデルバルドだけって状態だもの、そりゃ……そうなんだけど……。

FB1の、ふたりの別れのシーン。FB2の、ロンドンで喧嘩をするシーン。パリで、ふたりが出会えないシーン。どれもこれも雨が降ってるのが本当につらい。ふたりの未来が晴れていてほしい。ここまで露骨に「ジェイクイの別れ=雨」を描写するのは、後のふたりの未来が晴れるための布石だと思いたい、思いたいよ……頼むよJKR……。

クイニーとジェイコブがニュートを訪ねて、クイニーが「私たち結婚するの!

って言うところ、クイニーちゃんと笑えてないっていうかなんか不自然に笑ってるよね……うぅ……。

ところでクイニーのチェック柄のワンピース、素敵だなーって思ってたんだけど、「クイニーはきっとチェック柄が好き!」って発案したの、クイニー役のアリソンなんですね……アリソン、クイニーのことを「desire」の人間だと表現してるし、素敵だ……。

 

ダンブルドアについて

ジュード・ロウブルドア良すぎじゃないですか??お付き合いさせていただきたい。

ダンブルドア家の者が窮地に陥った時、不死鳥が現れる」らしいけど、HPのフォークスは一体いつアルバスの前に現れたのかしら……彼の窮地っていつだろう、少なくともFB2までの彼の傍に不死鳥はいないよね?描写されてないだけ?

ニュートにパリ行きを頼む時、一度「やっぱ嫌だよね、自分でも嫌だもん。じゃあこの提案はなしってことで」って去った後、結局ニュートにフラメルの住所を託しているけれど、この「一度引いてみる」の、グリンデルバルドがクイニーにやったのと同じ手法ですよね……。

そしてグリンデルバルドの「ピースは与えたのであとは彼自身がここへ来るのを待つだけ。彼が自分の意思でここに来ることが大事だ」て行動も、ハリーを自ら「死なせる」ためにダンブルドアが仕掛けたそれと同じですよね……。HP時間軸のダンブルドア、自分がグリンデルバルドと同じことをしているって気付いてたんだろうな……つら……。

ダンブルドアの授業中にトラバース達が乱入してくるシーン、「マクラーゲン」とか「トラバース」とか「マクゴナガル」とか、「お!」ってなる名前がいろいろ出て来るんだけど、なんでテセウスにだけ「君は行くな」って言ったんだろう……?なぜ?

同じシーンでトラバースが「行く先々でニュートが守ってる」って言ってて、吹替だと「行く先々でクリーデンスをニュートが守ってる」ってなってたけど、「行く先々」ではないよね、クリーデンスを守ったのはNYでの一件だけだよね。

ここ、字幕だとちょっと曖昧で、「行く先々で(グリンデルバルドが利用するだろうオブスキュラスを)守ってる」とも解釈できるような感じなんだけど、こっちのほうがしっくりくる。サンダーバードの情報をニュートに流したように、なんらかの形でアフリカのオブスキュリアスの女の子についても(そうとは言わなかったのかもしれないけど)ニュートに伝えていたのではなかろうか?

グリンデルバルドがオブスキュラスを利用するのって、いつどこでどう周知になったんだろう?

FB1公開後、「アリアナってオブスキュリアル……」って話題になったし公式もそれを認めてたはずなんだけど、アルバスと兄弟同然だった当時のグリンデルバルドは既にオブスキュラスの力を理解していて、グリンデルバルドにとって「それ」が必要で、だからアルバスと自分の旅にアリアナを連れていこうとしてた……?

あれなんかもうこれグリンデルバルドの話になってない?

 

グリンデルバルドについて

とりあえずジョニデルバルドに違和感がまだある。ジョニデってあんまり身長ないのかしら……?あとカラコンはちょっとないなって思ってしまう。グリンデルバルドの二面性を表しているらしいんだけど、そういう厨二的な部分はヴォルデモートにこそふさわしいものであって、グリンデルバルドはもっと「理性的」であってほしかった。

とはいえ、とはいえ!最初の逃亡シーンはかっこよすぎる。アバナシーがニワトコの杖を取り出した時点で「ん!?!?」ってなって、その後はもうかっこよすぎる、素敵だ……。

スピールマンと杖を海に落としたあと、グリンデルバルドが拳をグッてして、その後にスピールマンが杖を掴むシーンがあるんだけど、あの拳をグッてするのは一体なに……?

パリでの拠点はテキトーに襲ったのだろうか?

FB1の時点で、グリンデルバルドは未来視みたいな力を持ってると思ってたけど、未来視はあの髑髏の力であって彼自身の力ではないのかな?わかんないね。

「血の誓い」で出て来るあの、お土産やさんに売ってて中学生男子が買いたがるようなあのキーホルダーみたいなの、あれってひとつしか出ないの?それなら、ダンブルドアに内緒で壊して不意打ちで倒せば良くない?でも二人で誓ってるのにひとつしか出てこないのは不平等だよなーと思うので、やっぱりふたつあって、ダンブルドアの持ってるのはもう壊しちゃってる、とか……?

もしくは、ひとつの誓いにつきひとつしかキーホルダーは出て来なくて、それを二人でどこかに隠してた……?で、それを、グリンデルバルドが回収してた……?うーん、わからない。

自分に杖を向けるクイニーに対して、「君は傷付いている。こちら側につけば、自由に愛せる世界を作れる」と包容力を見せ、口説くの、本当に上手い、本当に口が上手い……。そしてそれに応えないクイニーに「この家から出て行くと良い」って引く姿勢も強すぎる、強すぎるよ……。これでクイニーに敵意むき出しにしてくる相手なら、クイニーも彼の手を取ることはなかったろうに、自分の気持ちをわかってくれて、自分の望む世界を作ってくれるかもしれなくて、そして自分を逃がす寛容さもあって、ってそりゃ魅力的に見えますよ……。ヴォルデモートも「自分を魅力的に魅せる」ことに長けていたけれど、グリンデルバルドの比じゃないよね。ヴォルデモートはあくまで「自分が一番強い」ことに拘っていたし、それが全ての原動力だったし、きっとクイニーがヴォルデモートと相対したらそんな心を見透かして「その言葉は嘘ね」とわかっただろうに、グリンデルバルドは根底にちゃんと思想があるのでクイニーも揺らぐよ……。

演説の時、「あくまで敵はマグルじゃない。彼らの『傲慢さ』が敵なのだ」って言うのも上手いし、なによりも、「闇祓いに仲間を殺された。我々は自由に生きたいだけなのに、悪いことはしていないのに、彼らは仲間を殺す。それに対して、皆が怒り、復讐を求めるのも当然だ」って、演説に集まった自分の信奉者が闇祓いに杖を向けるよう仕掛ける言葉も上手すぎる。そして自分の信奉者が闇祓いに勝てないこともわかっていて、闇祓いが自己防衛のために自分の信奉者を殺すその場面を多くの人たちに見せつける、ところまで読んでるのも強い。

ただ、そこまで上手にやっているのに、青い炎のドラゴンを暴れさせたのは何故?あれがパリ市内で暴れたら、「グリンデルバルド=悪」ってより多くの人が思ってしまわない?それとも単にあれは、逃げる時間を稼ぐためのものだったのか?というかそうな気がしてきた。

グリンデルバルドの演劇の前に、そこに乗り込んだニュートが「罠だったんだ。家系図も、クイニーも」って言うんだけど、家系図はともかく(アバナシーたちが細工してるシーンが描写されているし)、クイニーが罠ってどういうこと?って思ってたのですが、もしかして、パリから届いてるティナの手紙がそもそもグリンデルバルドの偽造だった可能性……?

ティナ、魔法省とは別に単独行動をしていたみたいなので、その状態なのに、自分の居場所がばれるような手紙を送るかなあ?しかもクイニーと喧嘩してるのに?(妹想いの描写かもしれないけどさ……)

と、思うと、あの手紙がそもそも偽物のような気がする。雨の中で、偶然グリンデルバルドと「深い仲」の彼女(名前出てたっけ、忘れちゃった)がクイニーに声をかけた、とは考えづらいし、元々クイニー(や、彼女の心を読む力)が欲しくて、彼女がパリに来るよう仕向けた……?

あと不思議なのは、グリンデルバルドが「死の秘宝」に関して何も触れないこと。アリアナの力を目の当たりにして、「死の秘宝」よりもそちらが有用だと思ったからそれに対する執着がなくなった?でもニワトコの杖は持ってるんだよね……。

ところでFB1を観た後、「誰を守るための法なのか?」の台詞に魅了された私は、以下のように言っているわけですが。

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そもそもクリーデンス死んでないでーすwwwwなので、まぁ、うん……。

でもやっぱりグリンデルバルドの愛は信じたいよ、彼の最期の行動は、冒頭で引用したように「かつての友であるアルバスの墓を暴かれるのを阻止したかった」からだって思っているもの。

 

クリーデンスとナギニについて

クリーデンス、君はグリンデルバルドについてどういう感情を抱いているんだい……?

FB1で裏切られ、暴走して、でもFB2では自分の素性を知っているだろう彼に答えを求める。うーん、わからない。正直、ナギニの言う「素性がなに!?あなたはあなたよ!」が説得力ありすぎる。ナギニ自身、「自己」について悩んでいるだろうので……。

FB2最大の衝撃である、「クリーデンス=アウレリウス・ダンブルドア(アルバスの弟)」というグリンデルバルドの発言。正直だいぶ疑ってかかっている。というか疑うしか出来ない、あの不死鳥もグリンデルバルドの作り出した幻影なんじゃないの?としか思えない。

というのも、HP時空のアルバスやアバーフォース、リータが語るダンブルドア家の話では一切アウレリウスの名前は出てこないし、アルバス母はわりと早くに亡くなってるし父親も獄中死だし腹違い・種違い説も説得力がなさそう……。

グリンデルバルドが、クリーデンス(というかオブスキュラス)の力を利用するためについた嘘、としか思えないですよね。「原題にある『グリンデルバルドの罪』とは、彼がクリーデンスに嘘をついたことではないか」と考察している人がいたけど、わりとだいぶそれに賛成。たしかに『グリンデルバルドの罪』がどれだったか、というと、逃亡したこと・拠点にするために夫婦と赤子を殺したことくらいしか『罪』っぽいことがない。強いていうなら、あの戦争の未来視自体が『嘘』である、ことかなぁ?

ところで最後のホグワーツのシーン、ナギニがいるんですけど、えっもしかしてダンブルドアって、「ヴォルデモートの傍にいるナギニという大蛇=元々は人」って知ってたの?嘘でしょ?知ってて、あれを倒さないとヴォルデモートを倒せない、と言っていたの?いやそうなんだけどそのとおりなんだけど、「人」って知ってたんだ……そうか……。わりとショッキングな事実でした。ナギニが人だったという、予告段階でわかっていたショックよりもショックでした。

 

ユスフ・カーマについて

不幸だな、と思う。母は連れ去られ、連れ去られたその先で死に、父も死に、自分に残されたものは「コーヴァスを殺せ」という使命だけ。不幸、つらい。

だけど彼、本質は良い人だなと思わせられるところがあって、グリンデルバルドの炎から咄嗟にナギニを守ってるんですよね……。最後のホグワーツのシーンで、ナギニがコートを肩に羽織ってるんだけど、それも元はユスフの着ていたもので、つまりナギニにコートを貸しているんだよね……好き……。

ユスフについて、正直今回の話で全て語られてしまったような気もするけど、この後にも出て来てくれると嬉しいなあ。

 

テセウスとリタについて

リタ、ずるい。君はずるい。冒頭、魔法省を訪れるニュートに対して「テセウス、あなたと一緒にいたいのよ。私もね」って言うのもずるんだけど、何より、グリンデルバルドに呪文をぶつけに行く直前、テセウスとニュートを見て「愛してる」って言うのがずるすぎる。どちらに向けて言った台詞なのかわからない(カメラは、テセウス→戦うリタ→ニュート→リタ「愛してる」→テセウスを中心にニュートも映る)。ずるい。テセウスの気持ちを考えるとつらすぎる。

FB1の時点でリタの名前は出ていて、「彼女は奪う人」だとニュートは心で語っていたけれど、その辺の詳細は出てこなかったよなぁ……。もっとリタとニュート、テセウスについて語られるものだと思っていた。

リタに関して、これ以上の掘り下げってあるのかしら。なさそうな雰囲気も感じるんだけど……。FB1であれだけ意味深にしておいてまさかこれで終わられてもちょっと不完全燃焼感ある……。

 

タイコ・ドドナスの書について

って、なんだよ!?!?

『吟遊詩人ビードルの物語』みたいに、魔法界に伝わる言い伝え、っていうのはわかったけど、むしろそれしかわからない。

「追放されし息子。嘆く娘。復讐者が水中より舞い戻る」

ユスフは、息子=コーヴァス、娘=リタ、復讐者=自分、と解釈していたけれど、ユスフ自身水中から舞い戻ってないやん……?

「水中から舞い戻る」という表現は、クリーデンスを指してるのかなと思う。クリーデンス=アウレリウスとすると、「嘆く娘」はアリアナ、「追放されし息子」は……誰だ?アルバスもアバーフォースも違うのでは?それとも、「追放されし息子」=コーヴァス、「嘆く娘」=リタ、「復讐者」=クリーデンス?

もしくは、冒頭の逃亡シーンから「水中から舞い戻る復讐者」がグリンデルバルドを指している?「追放されし息子」はコーヴァス、「嘆く娘」はリタ?でもその件でグリンデルバルドが「復讐者」になる意味がわからない……。

「追放されし息子」=コーヴァス、「嘆く娘」=リタ、「復讐者」=クリーデンス(アウレリウス)、がいちばんしっくりくる解釈だけど、それにしても意味はわからない……。あとコーヴァスは別に追放されてない、「逃がされた」だけだ。

「追放」という単語なら、ダームストラング校を放校処分になったグリンデルバルドにこそ当てはまるんだけど、その場合の「娘」と「復讐者」がわからない。というかグリンデルバルドの家族構成について情報がなさすぎて……。

あとありえるのは、海に沈んでいったと思われたコーヴァスが実は生きてて(水中から舞い戻って)、復讐者である説?でも家系図を見るにコーヴァスは死んでるし、それもなさそう。

結局、『タイコ・ドドナスの書』が一体なんなのかよくわからないので、答えは出ないのだけど。うーん。わからん。とにかく『タイコ・ドドナスの書』がFBシリーズのキーになるのは間違いないと思うんだけど……。

 

その他

移送中に犯罪者を逃がした場合って、責任はどこにあるんでしょう??

マクゴナガル先生は、ミネルバの親戚とかだよねえ?ミネルバはあの時代に生きてないよねえ??

 

 

他にも言いたいことがあったような気がするけどとりあえずここまで……。

思い出したら追記しよう。